辰巳琢郎「愛ある住まいのつくり方」
リノベーションは「古さを生かして新しきを創る」の実践です。住宅の古さとは、その家に残された家族の歴史など時間の重みそのもの。従来の「古い=汚い=不要」という考えの下、スクラップアンドビルドを続けるのではなく「古さを生かす」「継承する」方向へ、徐々に時代も変わっています。
また、リノベーションは、既存住宅の量の多さから、新築住宅に比べ、比較的安価で入手しやすく(ローン借入も少なく)、環境にも優しいというメリットもあり、理想の住宅を手に入れるベター解だとも考えています。
そして、こうしたリノベーションを本当に楽しむためには、「その家の長所」×「住む人のライフスタイル」を掛け合わせていくのが、リノベーションの妙。このリノベーションの妙を、約17年もの間、住宅リフォームの番組を手がけ、建築にも造詣が深い辰巳琢郎氏を招いてお伺いします。対談相手には、住宅リノベーション業界で多岐にわたる展開を繰り広げる現場のプロ、株式会社NENGO代表取締役社長の的場氏をお迎えします。
住宅を知り尽くした二人のプロが見出す「How you live, is who you are」とは?乞うご期待です。
▶︎ 登壇者:
辰巳琢郎(俳優)
<プロフィール>
大阪市出身。京都大学文学部在学中、関西では人気実力ともにNo.1の『劇団そとばこまち』を主宰し、役者としてだけでなく、プロデューサー、演出家として1980年代前半の学生演劇ブームの立役者となる。卒業と同時にNHK朝の連続テレビ小説「ロマンス」にて全国区デビュー。以来、知性・品格・遊び心の三拍子揃った俳優として幅広いジャンルで活躍中。趣味は乗馬、囲碁、俳句、和太鼓など。現在公開中の『絶壁の上のトランペット』に出演。
食通、ワイン通としても知られ、日本ソムリエ協会名誉ソムリエ、日本ワインを愛する会副会長のほか、海外のワイン騎士団からも数々の騎士号を贈られている。また、『くいしん坊!万才』(フジテレビ)以来、地域おこしにも熱心で、数々の観光・文化大使に就任するほか、2011年より観光庁アドバイザーを務める。
建築関係にも造詣が深く、辰巳琢郎の『リフォーム夢家族』から『夢リフォーム』『リフォームの魔法』と、2000年より約5年間にわたりリフォーム番組を担当、リフォームブームの先駆けとなった。2008年~2016年には、自ら企画した『辰巳琢郎の家物語~リモデル☆きらり』が放映され、リフォームより一歩進んだリモデルを紹介。自ら企画、出演する『辰巳琢郎の葡萄酒浪漫』(BSジャパン日曜23:30~)は、好評放映中。
著書に『道草のすすめ』、『ゼロから始めるワイン入門』、『ほんとうは教えたくない京都の路地裏』他。国連WFP協会顧問。近畿大学文芸学部客員教授。日本棋院評議員。
的場敏行 (株式会社NENGO 代表取締役社長)
<プロフィール>
神奈川県川崎市出身。早稲田大学商学部(体育会アメリカンフットボール部所属)卒業後、「藤田観光 人事部」を経て、「フォーシーズンズホテル椿山荘」東京勤務。1994年、オリエンタル産業株式会社(現株式会社NENGO)に入社。2003年代表取締役社長に就任。建設業界の請け負け業体質を正すべく活動と、心と体を休めることができる住宅の普及と、日本人が家にプライドを持てるようにと日々活動を続けている。
社名のネンゴは、100年後の街つくりの年後(ネンゴ)からきている。株式会社NENGOは、100年後の街つくりをしているコンサルタント会社。断熱工事を得意とし、新築やリノベーション工事も手がけ、ポーターズペイントの日本総代理店や「おんぼろ不動産」という物件サイトなども運営。
建築、不動産、歴史、サービス業に興味を持ち、公私ともに住宅の未来を考える日々。世のため人のためになっているという実感を味わえることが幸せ。