コラム
8月3日に東京・永田町で開催されたリノベーションビジネスセミナーがリポート。
後半は、タムタムデザインの田村晟一朗さんが登壇。リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞したことによりお仕事の幅が著しく広がっていくストーリーをお話しになりました。
田村さんがリノベーションにはじめて触れたのは、北九州・小倉で7年前に開催された第1回 リノベーションスクール@北九州への参加でした。ユニットマスターだったブルースタジオの大島芳彦さんの当時の言葉が、いまだに印象に残っていると言います。
リフォームが「Re-Form=形を再び元に戻す」のに対し、リノベーションは「Re-Innovation=新しい価値を再び見いだす」ことだというのがそれ。
常にその考え方を原点に、社会性やまちづくりといった視点で、設計だけでなく施行、斡旋リースニングまでを包括的にチームで請け負う手法を採用。第3セクターの公募に対応した案件「団地リノベ / コンクリートと無垢の家」 はリノベーション・オブ・ザ・イヤー2015特別賞を受賞しています。
以降も、コミュニティを重視し、マルシェイベントやツアー、ワークショップの開催に加え、建物自体も国産材の活用や古き良きを活かした上での未来予想図を描く作品群を生みだし、リノベーション・オブ・ザ・イヤー2016最優秀 総合グランプリ 受賞 「アーケードハウス」、リノベーション・オブ・ザ・イヤー2017無差別級 最優秀賞受賞「流通リノベとシニア団地」、ベストデザイン賞受賞「100+∞(無限)」等へと繋がっていきました。詳しくは各作品へのリンク先と講評をご覧下さい。
RENOVATION OF THE YEAR2018にどのような作品が集まるのか、またこのような社会性やまちづくりといった視点をもつ取り組みがどう評価されるかも興味深いところですね。
取材=Fy7d・遠藤義人