コラム
御案内いただいたのは、大建工業(株)国内営業企画部新宿ショールーム館長 浅井さん
3月にフルリニューアルしたTOTO・DAIKEN・YKK AP 東京コラボレーションショールームは、空間でのご提案を8つのスタイルにまとめております。各スタイルでTDY3社の製品をコーディネートしています。
スタイル05は、置き型が多い玄関収納に一石を投じるブルースタジオさまとのコラボ製品、下駄箱を天井に付ける吊り型をご提案しています。
こうすることで、土間が広く取れベビーカーや自転車も置けますし、マンションの太い梁による圧迫感を視界から消すことができます。
スタイル02は、マンションリノベをイメージしたインナーテラスが印象的な空間です。
マンションではナマズの寝床のように細長い突き当たりにベランダという間取りも多くみられます。しかも窓は共有物件で交換できないことも多いでしょう。
そんなとき、ガラスの間仕切戸ハピア「ラインフレーム」を使ってインナーテラスを作ると、空間に視覚的な奥行きを与えてくれます。これもブルースタジオさまとのコラボ製品です。
スタイル03は、正面が織物生地をモチーフにした壁材「グラビオエッジ カーヴァ」による和のイメージです。色やデザインで表情が違います。
また、左側の壁には、撚った紙を織ってつくられた畳の壁材さらりあーとテキスタイルを用い、意匠上のアクセントとともに調湿機能ももたせてあります。
リフォーム・リノベーションでは、壁のリニューアルとともに家具を壁付けすることが多いと思います。スタイル06は、そんなときに用いられることが多い「ちょっと収納」に注目しました。
壁面には、スタイル03とおなじ不燃壁材の「グラビオエッジ」。このデザインではホンモノの石材のような質感が魅力です。素材は、耐熱性・防火性に優れる鉱物繊維と火山性堆積物を原料とする「ダイライト」です。重さはタイルの4割と軽く、加工もしやすいので、リフォーム・リノベーションにはうってつけの壁材です。
スタイル08も、おなじ「グラビオエッジ」が映える空間です。
薄型テレビまわりを中心に設えたリビングのシーンですすが、外壁の石の仕上げと調和する「グラビオエッジ フルッソ」の壁に、薄型テレビを掛け葺かしたソフトチーク調の壁材「ハピア ウォールデザインタイプ」を大胆に配置。間接照明を仕込むことで、石目柄のグレー壁の立体感とテラス照明のウォームな演出があいまってムードを高めています。
造作家具で設えるよりも意外とリーズナブルに組め、規格品ならではのスピーディーな施工も魅力です。外壁と抜け感を合わせるためにYKK APの天井まで開口がある引き違いテラス戸と組み合わせているのもポイントです。
スタイル04は、リノベーションで必ず問題となる収納です。DAIKENではハコの収納のイメージが強いのですが、内部収納にも便利な製品のご用意があるんです。
ウォークインクローゼットの内部収納に最適の「リラクロ」は専用の間柱があり、多彩なパーツで引き出しやハンガー、フック等と組み合わせ、隙間やコーナー部分まで無駄なく収納できます。
どうしても収納は後回しにしがちで、リノベーション後住み始めてしばらく経ってからあわてて作ることも多い。ですからこうした内部収納はとても助かりますよ。
このように、製品単位だけではなく、「どのスタイルがお好みか」といった観点からご検討いただける展示となっておりますので、ぜひお越しください。
取材=Fy7d・遠藤義人